ミルクは薄めて飲ますのは止めて!便秘や痔になったり腎臓に負担がかかる

ミルク フォローアップミルク

1カ月検診で「赤ちゃんが少し太り気味だね~」と言われてショックを受けたお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

そんな時には、「ミルクを薄めたらカロリーが減って痩せるのでは?」と考えがちです。

ですが安易にミルクを薄めると、赤ちゃんが便秘になったり腎臓に負担をかける事になります。

この記事では、ミルクを薄める事によって起きる障害や、赤ちゃんの食欲についてご説明したいと思います。

薄いミルクは便秘になる

便秘

薄いミルクを飲ませると、赤ちゃんは便が柔らかくなる、もしくは下痢になると思っている人が多いのではないでしょうか?

しかし実際には、浸透圧の関係で赤ちゃんは便秘になります。

ミルクの水分が体内に吸収されて便秘になる

浸透圧とは、半透膜(例えば細胞膜)で隔てられた濃度の異なる2液間で、濃度の低いほうから高いほうへ移動する圧力の事です。

本来育児用ミルクの浸透圧は、体内と同じになっています。

(赤ちゃんの体内の濃度とミルクの濃度が同じ状態)

しかし薄いミルクを飲ませると、体内の濃度よりもミルクの濃度の方が低いので、浸透圧の関係でミルクの水分が体内にドンドン吸収されてしまいます。

その結果ミルクの水分がなくなってしまい、体内に残るのはカチカチのうんちになってしまいます。

カチカチのうんちは便秘の原因になりますし、それが慢性化すると痔になる事もあります。

腎臓に負担をかける

また薄いミルクのように、低い浸透圧の水分を沢山飲ませると、赤ちゃんの体に必要以上に水分が吸収される事になります。

そうすると、尿をたくさん作らなければいけないので、赤ちゃんの腎臓に負荷をかけてしまいます。

便秘だから言う理由で、赤ちゃんに薄めたミルクを飲ませるのはやめましょう。

赤ちゃんが下痢の時はミルクを薄める事もある

では絶対にミルクを薄めてはいけないかと言うと、赤ちゃんの体調によっては推奨される時もあります。

例えば赤ちゃんが下痢をしている時には、水分補給をするために母乳をしっかり飲ませたり、白湯を少しずつ飲ませます。

そしてミルクであれば少し薄める事で、腸の負担を減らす事が出来ます。

ミルクを薄めるのは医師の指示に従う

医者

但しこれは、あくまで医師の指示があった時に限られます。

また、赤ちゃんが薄めたミルクを嫌がって飲まない時にもすぐに中止をする事が大切です。

薄いミルクを飲まないという事は、赤ちゃんがその味を嫌いになっていると言う合図です。

何度も嫌いな飲み物をあげていると、下痢が治って普通のミルクの濃さに戻した時にも飲まなくなる可能性があるので注意が必要です。

ミルクで下痢が続く時には乳糖不耐性を疑う

母乳の赤ちゃんでは大丈夫ですが、ミルクを飲んでいる赤ちゃんは下痢が続くケースがあります。

この場合は「乳糖不耐性」になっている可能性があります。

乳糖不耐性とは


 乳糖不耐性とは、ミルクに含まれている乳糖を上手く分解出来ない事を指します。

通常は、風邪などで一時的に腸の粘膜が不調になり、乳糖を分解できなくなっているケースがほとんどです。

ある程度日にちが経過すると、自然にまた分解出来るようになります。

但し下痢が続くのは赤ちゃんにとってもしんどい事なので、その時だけでも乳糖不使用のミルクに変えた方が良いでしょう。

肥満気味の場合は、ミルクの量を少なく

肥満の赤ちゃん

赤ちゃんが太っていると、「ミルクを薄めて栄養を少なくした方が良いかな?」と考える方もいらっしゃると思います。

しかし赤ちゃんが肥満気味の場合には、ミルクを薄めるのではなく量を減らすようにする事が大切です。

新生児が1回に飲むミルクの量の目安は、

  • 生後0日~7日…生後日数×10ml+10ml(例:生後5日の場合、50ml+10ml=60ml)
  • 生後7日~2週間…80ml~100ml
  • 生後2週間~1ヶ月…100ml~120ml

となっています。

新生児は満腹中枢が発達していない

しかし赤ちゃんによっては、ミルクを際限なしに飲むケースがあります。

これは異常ではなく、単に満腹中枢が発達していないからです。

一般的に満腹中枢が発達してくるのは、生後3か月を経過してからと言われています。

特に新生児の間は、目の前におっぱいがあると条件反射で吸いつく「吸てつ反射」と言う生理的反射があります。

飲めるだけ飲んでしまうので、必然的に太り気味になってしまうのです。

母乳は量が分かりにくいので注意

ミルク育児のお母さんであれば、哺乳瓶に残っているミルクの量でどれだけ飲んだか分かります。

しかし母乳育児をされているお母さんの場合、飲んだ母乳の量を正確に把握するのは難しいです。

泣くたびに「もっとミルクを飲ませなきゃ!」と焦ってしまうといけないので、ベビースケールなどで体重管理をする事も考えましょう。

 

満腹中枢の未発達によるミルクの飲み過ぎは、成長とともに落ち着いてきます。

もしも健康診断で体重が重い事を指摘された場合には、ミルクの量を少なくするように心がけましょう。

ミルクの飲み過ぎ対策

ミルクを飲みすぎている赤ちゃん

赤ちゃんが肥満の場合でも、ミルクを薄めるのはダメです。

しかしミルクの量を減らすと、満腹中枢が発達していない赤ちゃんはずっと泣いてしまう事もあります。

そんな時には、

  1. おしゃぶりを使う
  2. 哺乳瓶の乳首のサイズや形を変える
  3. 白湯を飲ませる
  4. フォローアップミルクに切り替える

と言った対策をする事で、食欲を抑えられる事があります。

1.おしゃぶりを使う

おしゃぶり

昔ながらの方法ですが、おしゃぶりを加えさせるのは、満腹中枢が未発達な新生児には有効な方法です。

赤ちゃんは、生まれつき唇に触れたものに吸いつく「吸てつ反射」を持っています。

そのため、乳首と似たような色や感触をしたおしゃぶりを吸う事で精神的に落ち着くと言われています。

但しおしゃぶりは2歳までには、止める事を推奨されています。

あまり長い間続けると、歯並びが悪くなったり依存症になる事もあります。

とは言えいつかは必ずやめる時が来るので、それまでじっくり待つのも悪くありません。

2.哺乳瓶の乳首のサイズや形を変える

乳首

ミルク育児をしている場合は、哺乳瓶の乳首を変えてみるのがおすすめです。

乳首のサイズをひと回り小さくしたり、丸穴の乳首をクロスカットやY字カットにする事で飲む量を減らす事が出来ます。

基本的に新生児は丸穴でないと、吸引力がないので飲めないですが、少し成長してきたら違う乳首も検討して下さい。

赤ちゃんが吸っても少ししかミルクが出てこないと、長く時間をかけてミルクを飲むようになるので肥満防止につながります。

場合によっては飲み疲れてそのまま寝てしまう事もあるかもしれませんが、一日のミルクの量をしっかりと飲めているようであれば問題ありません。

3.白湯を飲ませる

白湯

白湯は必ずしも飲ませないといけないものではありません。

ただし、ひたすらミルクばかり飲んで、体重が増えすぎた赤ちゃんにはあげてみても良いでしょう。

また離乳食が始まるとミルクの量が減るために、赤ちゃんが便秘になるケースがあります。

そういった場合には、白湯を飲ませる事で体内への水分吸収を促して便秘を解消する事が出来ます。

白湯の作り方

水道水には塩素やトリハロメタンが含まれているので、しっかりと煮沸消毒します。

沸騰させたら蓋を開けた状態で10分程度置くと、塩素もトリハロメタンもなくなります。

あとは冷ましたら白湯の完成です。

面倒に感じる方は、市販の軟水ミネラルウォーターを温めたり、ウォーターサーバーの温水と冷水を混ぜて白湯を作るようにしましょう。

赤ちゃんのウォーターサーバーはこちら!

またお茶の味は赤ちゃんには濃すぎて、味覚障害を引き起こす可能性があるので飲ませるなら白湯にしましょう。

4.フォローアップミルクに切り替える


生後9か月を過ぎた赤ちゃんの場合には、フォローアップミルクを取り入れるのも肥満防止には効果があります。

例えば和光堂が出している育児用ミルクと、フォローアップミルクのカロリーを比較すると、

  • レーベンスミルク(育児用ミルク)「はいはい」:518kcal
  • フォローアップミルク「ぐんぐん」のカロリー:474kcal

とフォローアップミルクのカロリーの方が低くなっています。

離乳食を3食取れている場合は、基本的な栄養素は大丈夫なので、ミルクからフォローアップミルクに変えても良いタイミングです。

数字だけ見ると大して差がないように見えるかもしれませんが、赤ちゃんにとっては大きな違いです。

生後9か月になっても肥満体系であるなら、フォローアップミルクに移行してみましょう。

歩き出すと痩せてくる赤ちゃんも多い

ハイハイしている赤ちゃん

新生児の間は赤ちゃんも寝ている時間が多いので、どうしても肥満になりやすいものです。

しかしハイハイやつかまり立ちを覚えてくると、みるみるうちに痩せてスリムになる子供もたくさんいます。

特に男の子は、歩き出すと嬉しくって部屋中を走り回る子が多いので、運動量も多く幼稚園に入るころにはすっきりとした体形になる事も多いですよ。

まとめ

ミルクを薄めると浸透圧の関係で、赤ちゃんは便秘になってしまいます。

また必要以上に尿を作る事で、腎臓にも負担をかけるので、安易にミルクを薄めるのは止めましょう。

赤ちゃんが肥満気味の場合には、おしゃぶりを使ったり乳首の形状を変えるなどしてミルクを飲む量を調整するようにして下さい。

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