母乳とミルクの違いは?メリット・デメリットをご紹介

母乳とミルクの違いは?メリット・デメリットをご紹介

母乳で育てたいお母さんのための哺乳瓶

生後5〜6カ月頃までの赤ちゃんは母乳やミルクからのみ栄養を摂取し、離乳食が始まった後も、ミルクで補助的に栄養を取らなければなりません。実際に、母乳とミルクではどのような違いがあるのでしょうか?
この記事では、母乳とミルクのそれぞれのメリットやデメリットについて紹介します。

 

 

赤ちゃんとママの健康に役立つことがたくさん!母乳のメリット

母乳育児

母乳が、赤ちゃんにとって最適・最高の栄養です。
母乳とは、安心で安全な最高品質なだけでなく、調乳準備や粉ミルクを作るような手間や時間、場所も必要ありません。
しかも、母乳の一番神秘的なところは、赤ちゃんを産んだお母さんの母乳が、その赤ちゃんにとって最適な母乳になっている事です。
例えば、低体重で出産した赤ちゃんには、その赤ちゃんが生き抜くだけの低体重専用の栄養分がお母さんの母乳には含まれていると言われています。
粉ミルクにはない、母乳ならではのメリットと言えます。

 

まさに、すべての条件を満たす「あなたの赤ちゃんのためにだけ準備されたパーフェクトな食事」 と言えるのです。
母乳の主なメリットとしては、

  1. 赤ちゃんの免疫力が上がる
  2. 赤ちゃんの発育に適している
  3. ママの体の回復に役立つ
  4. 赤ちゃんとの強い絆が生まれる
  5. お金・時間ががかからない

があげられます。

 

赤ちゃんの免疫力が上がる

初乳と成乳の色の違い

 

母乳は、出産をしてから2〜3日間に出る黄色くてトロっとしている「初乳」と、白濁色でサラサラとした液体の「成乳」に分ける事が出来ます。

組成 単位 初乳 成乳
カロリー kcal 67 70
糖質 乳糖 g 5.3 7.3

タンパク質

 

 

 

総蛋白 g 2.3 0.9
カゼイン mg 140 187
ラクトフェリン mg 330 167
IgA mg 364 142

脂質

 

脂肪 g 2.9 4.2
コレステロール mg 27 16

ビタミン

 

 

 

 

ビタミンA μg 89 47
βカロテン μg 112 23
ビタミンD μg - 0.04
ビタミンE μg 1280 315
ビタミンK μg 0.23 0.21

ミネラル

 

 

 

 

 

カルシウム mg 23 28
ナトリウム mg 48 15
カリウム mg 74 58
クロール mg 91 40
μg 45 40
亜鉛 μg 540 116
ph   7.7 6.8

初乳と成乳の成分比較

 

初乳とは

初乳には、

  • タンパク質
  • ビタミンA、D、E
  • IgA抗体(免疫グロブリン)
  • コレステロール
  • ラクトフェリン

と言った成分が豊富に含まれています。
IgA抗体(免疫グロブリン)は、生まれたて赤ちゃんがこの初乳を飲むことで、ウイルスや細菌から守るための免疫を獲得出来るのですが、粉ミルクにはない成分になっています。

 

免疫グロブリンは、新生児の体内を循環して、病原体を破壊してくれます。
また、病原体が入りこみそうなのど、肺、腸などに粘膜を作り、ウイルスや細菌、アレルギーの原因となる物質が血液中に侵入するのを防ぐ働きもあります。

 

ラクトフェリンはたんぱく質の一種で、生まれたばかりの赤ちゃんをさまざまな感染症から守ってくれる働きをします。
ラクトフェリンの主な働きとしては、

  • 感染症からの防御
  • 免疫力の回復
  • 腸内環境を改善
  • 貧血改善

があります。
初乳の中に100m?当たり約600mgのラクトフェリンが含まれています。
一方、成乳になると、ラクトフェリン濃度はその3分の1程度にへります。

 

成乳とは

初乳が終わると成乳と呼ばれる母乳が出るようになります。

 

成乳は、初乳ほど免疫成分は多くありませんが、それでも引き続き含まれています。
成乳の特徴は、初乳に比べてカロリーが高く、乳糖や脂肪などの栄養分が豊富に入っています。

 

乳糖はカルシウムの吸収やビフィズス菌の繁殖を助け、体内を巡って赤ちゃんにエネルギーを供給します。
また、脂肪は赤ちゃんの脳神経の発達を助ける働きがあります。

 

初乳の味は、甘みがなく少し塩気がありますが、成乳の味は少し甘く、お母さんがが食べたものに影響を受ける場合があります。

 

赤ちゃんの発育に適している

赤ちゃんは消化管や腎臓がまだまだ未発達であるため、ミネラルの多い牛乳を飲むことができません。
母乳は赤ちゃんの月数に合わせ成分が代わり、赤ちゃんの発育に適した栄養構造をなっています。
また、新生児は母乳を飲む事で顎の力がついてきます。

 

 

ママの体の回復に役立つ

ダイエット

赤ちゃんがおっぱいを吸うと、子宮収縮を促すオキシトシンというホルモンが分泌されます。
オキシトシンは、妊娠により肥大した子宮を収縮させ(子宮復古)、悪露をスムーズに排泄させるのに役立ちます。
また、ママの母体から母乳を作るのに、一日600kcalのエネルギーが必要であり、妊娠で増量した体重を減少させるのにも、母乳は役立ちます。

 

 

赤ちゃんとの強い絆が生まれる

お母さんと赤ちゃんのスキンシップ

赤ちゃんがおっぱいを吸うことで分泌されるオキシトシンには、子宮を収縮させる作用だけでではありません。
オキシトシンは別名「愛情ホルモン」とも呼ばれており、ママの赤ちゃんへの母性本能を高める効果があります。
密着して赤ちゃんの飲む様子を観察できるので、「今日はちょっと元気がないな〜」と言った、赤ちゃんのちょっとした変化にも気づきやすいと言えます。

 

お金・時間ががかからない

コスト

ミルクを作るとなると、哺乳瓶や粉ミルク、清潔な水を買う費用や時間が必要ですが、母乳はお母さんの血液で作られているので、コストはかかりません。
ミルクを買うと月に10,000円〜15,000円のお金が必要です。それ以外にも哺乳瓶や乳首を消毒するための備品を買い続ける必要があり、出費が嵩みます。
育児をしていると、おむつや、幼児服、沐浴のためのグッズなどコストがかかりがち。
そんな中完全母乳で育児が出来ると、ミルク代がかからないのもメリットの一つです。

 

 

 

母乳のデメリット

赤ちゃんの栄養に適した母乳ですが、水銀など健康に害のある物質が母乳を通して、赤ちゃんへの健康に影響を与える可能性が指摘されています。
また、出産で体力を消耗した母親に育児が集中することで、ママの負担が大きいデメリットがあります。

 

母乳育児の大なデメリットとしては、

 

  1. 飲んでいる量がわからない
  2. ミルクに比べて、授乳間隔が短く大変
  3. 他人に長時間預けられないので、お母さんの負担が大きい
  4. ビタミンDが不足しがちになる
  5. お母さんの食事内容によっては、赤ちゃんの発育に悪影響を及ぼす事がある

といった事があります。

 

飲んでいる量がわからない

ミルクの場合は、毎回哺乳瓶であげるので、赤ちゃんがどれくらいの量を飲んだかがすぐに分かります。
しかし母乳では、おっぱいがちゃんと出ているのか、赤ちゃんがどれくらい飲んでいるのかが良く分かりません。
特に新生児の時には、お母さんは心配になる事が多いようです。
対策としては、時々で良いので、ベビースケールを使って母乳を飲む前後で赤ちゃんの体重を測定すると良いですよ。

 

ミルクに比べて、授乳間隔が短く大変

母乳はミルクに比べて消化が良いので、飲んでもすぐに赤ちゃんはお腹が空いてきます。
授乳感覚が自然と短くなるので、お母さんは不眠不休で母乳をあげる事もあり、負担はかなり大きくなります。

 

他人に長時間預けられないので、お母さんの負担が大きい

ミルクであれば、お父さんやお祖母ちゃん、保育園などに預けることも出来ますが、母乳をあげられるのはお母さんだけです。
その分、母子の絆は強くなりますが、体力的にも精神的にもきついですよね。

 

ビタミンDが不足しがちになる

近年、母乳で育った赤ちゃんで問題になっているのが、ビタミンDの不足です。
ビタミンDが不足すると、カルシウムが骨に沈着せず、骨の変形や成長障害を起こす「くる病」になることがあります。

 

母乳にはビタミンDとビタミンKが不足しています。
ビタミンDの摂取目安量は乳児で5.0μgとなっています。
粉ミルクには10μg/L前後のビタミンDが含まれていますが、母乳のビタミンDは0.16〜1.5μg/L程度と、とても少ないのです。

 

また、ビタミンKが不足すると出血を起こしやすくなると言われています。

 

栄養満点で万能と思われている母乳ですが、不足している栄養素もあります。

 

お母さんの食事内容によっては、赤ちゃんの発育に悪影響を及ぼす事がある

授乳中にお母さんがアルコールを飲むと、母乳を通して赤ちゃんの体内に入り、発達が阻害される可能性があります。
大人と違い、赤ちゃんの内臓は未発達なので、アルコールをうまく分解する事が出来ないのです。

 

アルコールが含まれた母乳を飲んだ赤ちゃんは、脳や身体に発達の遅れ、障害を引き起こす恐れがあります。
具体的には、

  • 低身長
  • 低体重
  • 記憶障害
  • 学習障害

などの悪影響を引き起こす可能性があると言われています。

 

母乳育児をしているお母さんが気を付けなければいけない飲み物、食べ物としては、

  • アルコール
  • カフェイン
  • コーラや栄養ドリンク
  • 菓子パン
  • お餅
  • ジャンクフード

などがあります。
これらは、乳腺炎の原因になったり、母乳の質を悪くするので注意しましょう。

 

ママの負担が軽くなる!ミルクのメリット

粉ミルク

ミルクの改良が進んでいる!

最近ではミルクの改良が進み、ミルクに含まれる成分は母乳に近いものになっています。
また、脳の発達を促すDHAなど、商品によって最新の研究結果に基づいた成分が含まれているのもミルクの特徴です。
また、ミルクの中には、アレルギー持ちの赤ちゃんを対象としたものもあり、赤ちゃんのタイプ別にミルクを選ぶことができます。

 

 

育児を夫婦で行える

母乳栄養では、パパがママの代わりに母乳を与えることはできません。しかし、ミルクなら、調乳の準備から、赤ちゃんにミルクを与えるまで、パパが一通り行うことができます。
ミルクによる人工栄養では、夫婦で協力して育児が行え、父親の父性を高めるきっかけにもなります。

 

 

赤ちゃんが飲んでいるミルクの量が分かる

赤ちゃんにあげるミルク・母乳の量は月齢や体重によってある程度の目安があります。
母乳の場合、赤ちゃんがどれくらいの量を飲んでいるのか分かりにくいため、多すぎたり少なすぎたりしても把握する事は難しいです。
一方、ミルクの場合は哺乳瓶で飲んだ量が分かるため、成長に合わせて適切な量のミルクを飲ませる事が出来ます。

 

 

ママの職場復帰復帰が早い

最近では保育園でも、ママが仕事をしている間、赤ちゃんに与える母乳の搾乳を頼むところが増えています。
しかし、赤ちゃんが実際に吸うのではなく、ママが乳房を押したり、器具を使用しての搾乳はかなりの労力です。
ミルクなら、これらの手間を省くことができるので、ママの職場復帰がスムーズにできます。

 

 

陥没乳首でもミルクで育児が出来る

女性の10%は陥没乳首だと言われています。
陥没乳首には乳首を刺激すると出てくる仮性陥没乳首と、刺激をしても全く出てこない真正陥没乳首があります。
真正陥没乳首はもちろんミルクで育児をするしか選択肢がありませんし、仮性陥没乳首の場合でも赤ちゃんが少しだけしか突出していない乳首を吸うのは難しいようです。
仮性陥没乳首の場合は赤ちゃんがお腹を空かせないように、母乳とミルクの混合育児で育てるのが良いでしょう。

 

 

腹持ちが良い

ミルクの成分は母乳に比べると消化に時間がかかります。
そのため、赤ちゃんがミルクを欲しがる時間の間隔が長くなります。
完全母乳で育児をされたお母さんは分かると思いますが、良く寝てくれる赤ちゃんで3時間おきに母乳をあげなくてはいけません。
お母さんは当然その度に起きてミルクをあげるので、睡眠不足や産後うつなどの危険性が高まります。
母乳とミルクの混合育児にする事で、お母さんのストレスも軽減する事が出来ます。

 

 

ミルクのデメリット

ミルクのデメリットとして挙げられるのは、哺乳瓶の煮沸消毒や調乳に時間がかかる事と、ミルク代が必要になる事です。
ミルクを与える際には、煮沸消毒するものはしておくなど、あらかじめ必要な物品をきちんと用意しておく必要があります。
ウォーターサーバーなら、温水と冷水の両方が出るので、ミルクの調乳が簡単に行えるので、お父さんでも気軽に育児に参加する事が出来ますよ。

 

 

さいごに

母乳にもミルク、どちらもメリットやデメリットがあります。
完全母乳で育児をしたくても、思うように母乳が出なくて辛い経験をされているママ友さんもたくさんいます。
そんな中、ミルクの改良が進みミルクならではのメリットがたくさん出てきました。
「絶対に完全母乳でないといけない!」と思い込むよりは、「ミルクにもたくさん良いところがあるから、ミルクも試してみよう!」とポジティブに考えた方が、ママさんにとっても赤ちゃんにとってもストレスがないものです。

 

また、母乳育児ではお母さんが普段飲む飲料水、ミルク育児では、調乳に使用するお水は、赤ちゃんの健康を左右する大切なものです。
赤ちゃんのウォーターサーバー.comでは、赤ちゃんに安全でコストパフォーマンスに優れているウォーターサーバーをご紹介していますので、是非参考にしてみてください。

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